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rizm forest In music hall

rizm forest In music hall

Ahare Space Projectとして初の試みとなる本インスタレーションでは、“Well-being”というメディカルアートの文脈を通じて、「呼吸」に焦点を当て、感覚的な印象や記憶、連想を織り交ぜながら、全体的な五感体験を設計しました。


東洋において「究極の養生の道」として長く継承されてきた丹田呼吸法から着想を得た“Breathing Workshop“ を起点に、この日のために特別制作を依頼した、透けている極薄の和紙による香りのインスタレーション空間を構築。

体験者は、和紙の筒の中に静かに漂う香りを「聞き」、深く呼吸をしながら空を仰ぎ見ます。和紙の向こうには、自然の澄んだ景色が広がり、人と自然との間にある目に見えない境界を、静かに問い直す体験へと誘われます。
この行為の中に、自身のセーフスペースを再認識し、自己と環境との新たな関係を築く「香建築」が立ち上がっていきます。

また、華人 菅原悳との協働により、「rizmの森」に浮かぶように佇む小さな茶室にて特別な展示を開催しました。ここでは、ディフューザーオブジェクト #WOOD100のインスピレーション源となった木彫作品とともに、菅原の独自の植物表現による「花」が展示されました。それは一般的な華道とは異なり、微細な苔や新芽といった極小の植物たちが、まるで時間の輪郭を撫でるように配され、訪れた人々は思わずその小さな生命に近づき、静かに見入っていました。

この一連のインスタレーションは、呼吸、香り、風、光、そして人間の内側にある静けさをテーマに、自然との共振を誘発する場として生まれました。