Ahare Space Projectは、(Tentative) に向けて、オリジナルのシグネイチャーフレグラントを提供しています。
Research を中核に据えた彼ら独自の活動領域と、この空間がもつ複層的な特性に着目し、今回は原材料の選定から精油の熟成、香りの表現に至るまで、徹底したリサーチと検証を重ねて香りを設計しました。
特に注力したのは、赤松を中心とした香りの構築です。目の前にそびえるような大木を想起させるような青々とした香りは、清らかな朝の光を思わせるフレッシュな広がりを持ちつつ、クローブをはじめとした数種のスパイスによって、都市的でエッジの効いたニュアンスを備えています。このバランスは、創造的でポジティブなコミュニケーションを誘発する場にふさわしい香りとして機能します。
また、ブレンドに使用された精油には、防腐・抗菌作用をもつ天然成分も多く含まれており、空気を穏やかに浄化しながら、来訪者の呼吸を整える効果も意図されています。この空間において香りは、単なる演出ではなく、人と場の感覚を媒介するための設計要素として機能しており、多様な表現と対話が自然に生まれる、安心と静けさに包まれたプラットフォームを形成しています。
